小牧市こども未来館って、児童センターの立て直しなんだよね?
2018-11-06


 「小牧市こども未来館って、児童センターの立て直しなんだよね?」「それにしちゃ児童センターが20個も入る巨大施設じゃん。いったい何なのよ、こども未来館!」

 というわけで、今回は、こども向けの施設、児童福祉施設はどうあるべきなのかという点で、こども未来館構想について考えたいと思います。

 まず大事なのは、小牧市は、「今回のこども未来館は、児童センターの立て直しだ。」と言っているという点です。大型児童館ではなくて、児童センターの立て直しだということです。大型児童館ではないということは、つまり、この建物には、各地域の小型児童館を指導したり連絡調整したりまとめたりする機能はないということです。それは、大型児童館がすることです。

 また、中央児童館という言い方も正確ではないと思います。小型児童館を指導したり連絡調整したりまとめたりする機能があるかのように勘違いされるからです。小牧市の中央にある児童館・児童センターでしかないということです。

 では、そもそも児童センターとは何なのでしょうか?まず言っておかなければいけないのは、児童センターは、本来、地域の小型児童館と根本的な違いはないということです。あえて簡単に言うと、小型児童館より少し広くて、体力増強なども考え、中高生の利用も考慮したような児童館だということだけです。

 そして、児童館・児童センターには、こういうものにしなさいというガイドラインがあります。それを見ると、全ては書けませんが、「長期的・継続的に日常生活を支援する」とか「日常的に子どもの居場所となり、地域の拠点となる。」ということが繰り返し書かれています。

 これは、私流に言い直すと、「児童館や児童センターは、地域にあって、毎日使えるところになければいけない。」「週末お出かけスポットにしてはいけない。」「アトラクションのあるようなアミューズメント的施設ではない。」という戒めが書いてあるのだと思います。決して巨大遊具を入れろなどとはどこにも書いてありません。

 地域の拠点・子どもの居場所になり、その中で日常的にこどもが成長するところに、児童館・児童センターの意味があるということです。また、家に帰れない、家に帰っても居場所のない子どもたちの生活を支援する機能も必要だということです。住んでいる地域からはなれた施設に、休日などにわざわざ出かけ、たまに巨大遊具を利用するというのでは、本来の児童センターの趣旨から外れたものになってしまうということです。

 「日常的に子どもの居場所となり、地域の拠点となる。」ということですから、児童館等の児童福祉施設や子育て支援施設も図書館支所なども各地域ごとに充実させていくのが、本来のあり方ということです。ところが小牧市には、岩崎中学校区、桃陵中学校区には児童館がありません。地域の小型児童館ですら各中学校区にないのに、なぜ中央に巨大遊具の箱モノを作る計画なのでしょうか?優先順位を間違い、本末転倒していると思います。

 では、なぜこんな巨大遊具施設・アミューズメント的施設づくりの方向に進んできてしまっているのでしょうか?考えられることは、「設置基準から言うと、ラピオという建物は、児童センターが一つや二つではなく、約20個分も入る広さがある」ということにも原因があると思います。児童センターが20個も入る、もともと無理のある広さなのです。そこにたった一つの児童センターを入れようとしているから、広すぎて床が余り過ぎ、無理に無理を重ねているから、床や天井を打ち抜いたり、巨大遊具をいれたりというアミューズメント的施設になってしまっているのが現状ではないでしょうか?そして、本来の児童館・児童センターの理念ともかけ離れてきているのだと思います.。

 なぜそんな、初めから無理のあるような計画が出てきたのでしょうか?もともとの当初予算にも、第6次小牧市総合計画にもなかったのですから、そんな


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